スイッチング電源や DC/DC コンバータなど、エネルギーを変換する回路で使用されるインダクタです。多くの場合「チョークコイル」として使われます。
電源機器の設計では、発生した熱を分散させることは重要な設計ポイントですが、熱の発生源となるトランスやインダクタの選択においても、損失の少ないものを選ぶことが大切です。
図-13 に携帯電話のバッテリー充電器として使用されているACアダプタの回路図を示します。

L1 と L2 は共にノイズ除去を目的としたインダクタです。 AC アダプタは家庭のコンセントに差し込んで使われますので、 AC
アダプタ内部で発生した電磁ノイズが他の機器へ伝達しないように、ノイズ除去を行う必要があります。
通常、アクロスザラインコンデンサ
Cx やラインバイパスコンデンサ Cy と組み合わせてローパスフィルタを構成します。図 13 において、 L1 ・ L2 は共にノーマルモードインダクタとして使われています。
C1 はアクロスザラインコンデンサとして働くフィルムコンデンサです。
L3 は平滑用チョークコイルです。ダイオードで整流され、コンデンサで平滑されたリップルを含む出力電流を、コイルのインピーダンスを使って平滑します。
コイルには AC アダプタの出力電流が流れますから、計算によって必要なインダクタンスの値が決まったら、コイルに与えられる実装スペースを考慮しながら、なるべく直流抵抗の低いコイルを選びましょう。 |