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1抵抗温度センサの種類と動向2薄膜白金測温抵抗体の動向3薄膜白金測温抵抗体の紹介

      
2 薄膜白金測温抵抗体の動向
 


 測温抵抗体の中で昔から広く利用されてきた温度センサとして、白金タイプのものがある。Pt100などと呼ばれることもあるJISや国際規格準拠の白金巻線タイプの温度センサである。この製品は白金線を使用していることで非常に価格が高い製品であるが、耐環境性に強く、長期安定しており上述のように直線性が良く、国際的に決められた計算式と温度-抵抗値の換算表に従う特性を持っている。白金巻線タイプは、他の抵抗温度センサに比較してもともと、価格が高いが、抵抗値が100Ωより大きい値となるとサイズが大きくなり、さらに価格が高くなる。このため以前から高価な温度センサというイメージが設計者にあった。

 弊社は約30年前から低価格かつ高抵抗値となる薄膜タイプの白金測温抵抗体を製品化し販売してきた。当時は弊社独自の温度精度と温度特性の製品であったが、それにも係らず、高精度品、高安定性製品という位置付けで計測機器の分野で愛用されてきた。10年程前にJISの規格に準拠した薄膜タイプの白金測温抵抗体を製品化した。薄膜化した白金測温抵抗体を巻線測温抵抗体の代わりに使用することに対し信頼性を不安視する設計者もあったが、2年程前から薄膜タイプに対する信頼性が広く認知され、薄膜白金測温抵抗体の需要が伸びてきた。

 セットの付加価値向上のために高精度な温度センサを求めたり、カスタム形状の製品を求めてきたりする設計が増え、また、食品加工における法的に工程管理が厳しくなってきたことも近年の需要増加に関係している。

 薄膜白金測温抵抗体が市場に受け入れられるようになった背景として、巻線タイプとほぼ同等の性能で廉価である事や、薄膜化することにより小形ながら高抵抗値(1kΩ)の製品が製造可能になり、抵抗値変化の絶対量が大きく外部につけるリード線の線抵抗による誤差が少なくなるなど、セットの回路設計が容易になった事がある。

 最近の傾向としては、カスタム形状の白金測温抵抗体の要求が増えている。ガラエポ基板に搭載した温度センサやモールド加工する製品など、新しい形状の要求が主である。この傾向は、国内のセットメーカーが、高付加価値の設計を増やすにつれて増えてゆくと予想される。

 


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